この記事は2026年10月15日時点の情報です。

「オンデックが株主優待を始めるらしいけれど、いつまでに何株買えばもらえるの?」と気になって、このお知らせを開いた方もいるのではないでしょうか。新しく始まる優待は、続くのか、使いやすいのかがわからず、判断しにくいところです。

2026年10月15日の15時30分、オンデック(7360・東証グロース)は、当社初となる株主優待制度の導入を開示しました。企業のM&A(会社の売買や統合)の相談に乗り、成約を支援する事業を手がける会社です。

この記事では、開示の中身、今から買う人がいつ何を受け取れるか、10月15日の終値で見た利回りと、買う前に確認したい業績と財務を整理します。

オンデックの株主優待は何が決まったの?

開示の内容

開示は2026年10月15日15時30分で、優待制度の概要は次のとおりです。

項目 内容
基準日 2026年11月末日(以後、毎年11月末)
対象となる株主 基準日の株主名簿に300株(3単元)以上で記載または記録された株主
300株〜499株 電子ギフト10,000円相当
500株〜999株 電子ギフト20,000円相当
1,000株以上 電子ギフト50,000円相当
電子ギフトの使い道 1ポイント1円相当の各種電子マネーやポイントと交換できる
進呈時期 基準日から3か月以内を目途

出典: 株主優待制度の導入(新設)に関するお知らせ(適時開示 2026年10月15日・IRBANK)

300株は、単元株数 (売買の最低単位)が100株の3単元分にあたります。単元株数は株探で確認しました。

開示には、継続保有の条件は書かれていません。基準日の名簿に300株以上で載っていることが、対象になる条件です。

制度の位置づけ

会社は導入の目的を、株主への感謝と「株主還元の第一歩」と説明し、当社初の優待制度だとしています。制度は単年度限りではなく、毎年基準日を定めて続ける予定です。一方で、グループの業績、財政状態、株主構成などを見て、内容を変更または中止する場合は速やかに開示するとも書かれています。続ける予定は書かれていますが、金額や内容を約束する文言ではありません。

業績への影響について、会社は軽微と見込んでいます。

区切りは300株、500株、1,000株

必要な株数は区切りごとに優待額が上がります。300株から499株までは同じ1万円相当なので、400株や499株まで買い増しても優待額は変わりません。500株で2万円相当に、1,000株で5万円相当に上がります。

今から買うと、いつ優待を受け取れるの?

基準日は11月末日で、権利付き最終日は11月26日

初回の基準日は2026年11月末日で、11月30日(月)にあたります。株式は約定から受渡しまで2営業日かかるため、基準日の2営業日前の11月26日(木)が権利付き最終日 です。この日までに買い、この日の取引終了時点で持っていれば、名簿に載る最終日のことです。

10月15日の開示から11月26日まで、ちょうど6週間あります。継続保有の条件が開示にないため、今から買う人も初回の基準日に間に合います。

進呈は2027年2月末までが目安

進呈は基準日から3か月以内を目途とされていて、2026年11月30日が基準日なら、2027年2月末ごろまでが目安です。具体的な日付や、電子ギフトの受け取り方法は、開示には書かれていません。

それまでに受け取れるもの

優待を受け取るまでの間に受け取れる配当はありません。2026年10月15日の第3四半期決算短信では、2025年11月期の年間配当が0円、2026年11月期の予想も0円で、配当予想の修正はないと記載されています。

出典: 2026年11月期第3四半期決算短信(適時開示 2026年10月15日・IRBANK)

利回りはいくらになるの?

10月15日の終値と投資額

開示は15時30分で、当日2026年10月15日の終値611円で計算します。

保有株数 購入額(611円で計算) 優待の額面
100株 61,100円 対象外
300株 183,300円 10,000円相当
500株 305,500円 20,000円相当
1,000株 611,000円 50,000円相当

出典: 株探 オンデック(7360) 日足(2026年10月15日の終値)

優待の額面で見た利回りは参考値

配当は2026年11月期の予想も0円のため、配当利回りは0%です。優待の額面を購入額で割ると、次のようになります。

保有株数 優待の額面 額面÷購入額
300株 10,000円相当 5.46%
500株 20,000円相当 6.55%
1,000株 50,000円相当 8.18%

この数字は、額面どおり使い切った場合の上限の参考値です。開示には、電子ギフトで交換できる電子マネーやポイントの具体的な名前、交換の手数料、利用期限は書かれていません。1ポイント1円相当で交換できるとされていますが、交換先によって使い勝手が変わるため、実際に受け取れる価値は人によって違ってきます。

ゆるふえの判断軸である配当と優待の利回り合計4%は、額面の上限で見ると、300株以上の3区分すべてで超えています。ただし、配当が0円なので、利回りの全部が優待です。優待が続かなければ、利回りはゼロになります。

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買う前に何を確認すればいい?

業績

オンデックの事業は、M&Aアドバイザリー(M&Aの相談と成約の支援)が中心で、短信ではこれ以外に重要なセグメント(事業の区分)はないとされています。10月15日の第3四半期決算短信(2025年12月〜2026年8月)は、優待と同じ15時30分に発表されました。

区分 売上高 営業利益 親会社株主に帰属する純利益
2026年11月期の第3四半期累計 1,149百万円(前年同期比101.6%増) 225百万円 154百万円
2025年11月期の第3四半期累計 570百万円 △219百万円 △149百万円
2026年11月期の通期予想(据え置き) 1,630百万円(前期比88.6%増) 194百万円 131百万円

成約件数が17件(前期15件)に増え、大型案件の成約で平均報酬単価が上がったことが、増収の理由と説明されています。一方、新規受託件数は55件で、前期の63件を下回りました。

通期予想は2026年1月13日の発表から変更がなく、1株当たりの当期純利益は50.22円の予想です。第3四半期累計の営業利益225百万円と純利益154百万円は、通期予想の194百万円と131百万円をすでに上回っています。ゆるふえの引き算では、通期予想どおりなら第4四半期(2026年9月〜11月)は営業損失になる計算ですが、予想を据え置いた理由は短信に書かれていません。

財務

2026年8月末の総資産は1,734百万円で、純資産は1,109百万円です。自己資本比率は63.8%で、2025年11月末の82.3%から下がりました。現金及び預金が前期末から609百万円増える一方で、長期借入金が約1億1,500万円、1年内返済予定の長期借入金が約6,700万円増えています。

出典: 2026年11月期第3四半期決算短信(適時開示 2026年10月15日・IRBANK)

ゆるふえの評価(推し度)

ゆるふえとしては推し度: 中の判断です。

  • 良い点: 継続保有の条件が開示になく、今から買っても初回の基準日に間に合う。優待の額面で見た利回りは、300株以上のどの区分でも4%を超える。第3四半期累計は前年同期の赤字から黒字になった
  • 気になる点: 配当が0円で、利回りの全部が優待に頼る。電子ギフトの交換先や手数料が開示になく、額面どおりに使えるか確認できない。新設の制度で、内容は変更や中止もありうると書かれている。東証グロースの会社で、通期予想は累計の利益を下回る水準のまま据え置かれている
  • 判断の分かれ目: 優待の続く前提で、電子ギフトの交換先に使いたいものがあるかどうかが分かれ目になる。実際の交換先は、案内が届いてから確認する形になる

ゆるふえは、使い道の広い電子ギフトは好みですが、交換先と手数料が見えない段階では、利回りの数字だけで決めないほうがよいと見ています。

まとめ

  • オンデック(7360)が2026年10月15日15時30分に株主優待の新設を開示。2026年11月末日に300株以上で載る株主へ、300株は1万円相当、500株は2万円相当、1,000株以上は5万円相当の電子ギフトを、基準日から3か月以内を目途に進呈
  • 10月15日の終値611円で300株は18万3,300円。優待の額面で見た利回りは5.46%(300株)・6.55%(500株)・8.18%(1,000株)で、額面どおり使い切った場合の上限の参考値。配当は2026年11月期の予想も0円
  • 継続保有の条件は開示にないため、今から買う人も初回に間に合う。権利付き最終日は2026年11月26日(木)
  • 第3四半期累計の営業利益225百万円は、据え置かれた通期予想の194百万円を上回る。自己資本比率は82.3%から63.8%に低下

電子ギフトの交換先が見えてから判断する人もいれば、基準日までに買う人もいます。ご自身の投資の期間と使いたい交換先を、照らして確かめてみませんか?

出典は適時開示の一覧(IRBANK)、株主優待制度の導入(新設)に関するお知らせ(IRBANK)、2026年11月期第3四半期決算短信(IRBANK)、株探です。優待の適用条件は変更される場合がありますので、最新の内容は各社の公式情報でご確認ください。