この記事は2026年10月16日時点の情報です。
「オロの優待はQUOカードだったはずだけれど、何が変わったの?今から買っても受け取れるの?」と気になって、このお知らせを開いた方もいるのではないでしょうか。金額は変わらなくても、受け取り方や条件が絡むと、買うタイミングを決めにくいところです。
2026年10月16日の15時30分、オロ(3983・東証プライム)は、2026年12月期から株主優待を変更すると開示しました。クラウド(ネット経由で使うソフト)を使った業務システムと、マーケティング支援を手がける会社です。
この記事では、開示の中身、今から買う人がいつ何を受け取れるか、10月16日の終値で見た利回りと、買う前に確認したい業績と配当の水準を整理します。
オロの優待は何が変わったの?
開示の内容
開示は2026年10月16日15時30分で、変更の内容は次のとおりです。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 優待の品目 | 3,000円相当のQUOカードを1枚 | 3,000円相当のデジタルギフトを贈呈 |
| 対象となる株主 | 12月31日時点の株主名簿で100株以上を1年以上継続保有する株主 | 2026年12月31日時点の株主名簿で100株以上を1年以上継続保有する株主 |
| 選び方 | 郵送で受け取り | 毎年2月下旬から3月上旬に発送予定の定時株主総会の招集通知に同封の案内に沿って、WEBで希望の品目を選ぶ |
出典: 株主優待制度の一部変更に関するお知らせ(適時開示 2026年10月16日・IRBANK)、株主優待制度の一部変更に関するお知らせ(適時開示 2024年8月14日・IRBANK)
変更の理由として、会社は「株主の皆様の利便性向上」を挙げています。デジタルギフト (電子マネーやポイントなどの中から、希望に応じて選べる贈り物)は、株式会社デジタルプラスが提供する「デジタルギフト」です。
対象となる主な交換先は、Amazonギフトカード、QUOカードPay、PayPayマネーライト、dポイント、au PAYギフトカード、Google Playギフトコード、Uber Eatsギフトカードなどで、開示は「交換先は今後変更となる可能性がある」としています。選択期間を過ぎると受取手続きができなくなる点も、開示に書かれています。交換時の手数料や選択期間の長さは、開示には書かれていません。
100株は、単元株数 (売買の最低単位)が100株なので1単元分です。単元株数は株探で確認しました。
優待のこれまでの流れ
オロの優待は2023年に新設され、2024年に条件が加わっています。開示から追うと次のとおりです。
| 開示日時 | 内容 |
|---|---|
| 2023年11月14日16時30分 | 優待を新設。2023年12月31日の名簿で100株以上を保有する株主に、3,000円相当のQUOカード1枚。保有期間の条件はなし |
| 2024年8月14日15時 | 2025年12月31日の名簿から、100株以上を1年以上継続保有する株主に限定。2024年12月31日の名簿の株主は、従来どおり保有期間を問わず対象 |
| 2026年10月16日15時30分 | 2026年12月31日の名簿から、QUOカードをデジタルギフトに変更 |
出典: 株主優待制度の新設に関するお知らせ(適時開示 2023年11月14日・IRBANK)、株主優待制度の一部変更に関するお知らせ(適時開示 2024年8月14日・IRBANK)
優待の基準日は、年1回の12月31日です。6月30日の名簿は優待の対象ではなく、継続保有の回数を数えるために使われます。
今から買うと、いつ優待を受け取れるの?
1年以上の継続保有の数え方
2024年8月14日の開示では、1年以上の継続保有を、毎年6月30日と12月31日の株主名簿に同一の株主番号で連続して3回以上記録され、そのすべての基準日で100株以上を保有している状態と定めています。今回の開示にこの定義の再掲はありませんが、条件は「1年以上継続保有する株主様」と同じ表現です。数え方の最終的な確認は、会社か株主名簿管理人に問い合わせてください。
この定義で数えると、2026年12月31日の優待の対象になるのは、2025年12月31日、2026年6月30日、2026年12月31日の3回の名簿に連続して載る株主です。10月16日以降に買う人は、12月31日の1回目にしか載らないため、2026年度は対象になりません。
今から買う人の最初の優待は2028年春
今から買う人の記録は、次のように積み上がります。
| 名簿の基準日 | 連続の回数 | 受け取れるもの |
|---|---|---|
| 2026年12月31日 | 1回目 | 期末配当(会社予想で1株25円)。優待は対象外 |
| 2027年6月30日 | 2回目 | 中間配当(2027年12月期の配当予想は未公表) |
| 2027年12月31日 | 3回目 | 優待の初回。案内は2028年2月下旬から3月上旬に発送予定の招集通知に同封 |
2026年12月31日は東京証券取引所の休業日で、株式の受渡しは12月30日(水)が最終日です。約定から受渡しまで2営業日かかるため、そこから2営業日さかのぼった12月28日(月)が権利付き最終日 にあたります。この日までに買い、この日の取引終了時点で持っていれば名簿に載る最終日のことです。
ただし、保有を途中でやめると連続の記録が途切れます。優待を受け取るには、最短でも2027年12月31日まで持ち続ける必要があります。
利回りはいくらになるの?
10月16日の終値と投資額
開示は15時30分で、取引終了時刻と同じです。ここでは、当日2026年10月16日の終値1,937円で計算します。
| 保有株数 | 購入額(1,937円で計算) | 位置づけ |
|---|---|---|
| 100株 | 193,700円 | 1単元。優待の対象になる最低ライン |
出典: 株探 オロ(3983) 日足(2026年10月16日の終値)
配当利回りは2.58%
2026年8月14日の第2四半期決算短信(2026年12月期)では、年間配当の予想が50円(中間25円・期末25円)で、直近に公表された予想からの修正はありません。50円÷1,937円で、配当利回りは約2.58%です。100株なら年5,000円にあたります。
中間配当の25円は基準日が6月30日で、支払開始は2026年9月14日の予定のため、10月16日以降に買う人は受け取れません。今から買う人が2026年に受け取れる配当は、期末の25円(100株で2,500円)の会社予想だけです。
| 期 | 1株の年間配当 | 内訳 |
|---|---|---|
| 2024年12月期 | 35円 | 期末35円 |
| 2025年12月期 | 50円 | 中間0円・期末50円 |
| 2026年12月期(会社予想) | 50円 | 中間25円・期末25円 |
出典: 剰余金の配当に関するお知らせ(適時開示 2025年2月14日・IRBANK)、2026年12月期第2四半期決算短信(適時開示 2026年8月14日・IRBANK)
会社は2024年11月14日に、配当の方針を「累進配当」に変えています。累進配当は、原則として減配せず、配当の維持か増配を行う考え方です。方針であって、金額の約束ではありません。
優待を足すと4%に届くの?
優待は3,000円相当で、100株の投資額193,700円に対して約1.55%です。配当と足すと、合計8,000円で約4.13%になり、ゆるふえの判断軸である配当と優待の利回り合計4%を上回ります。
ただし、この4.13%は、3,000円分を額面どおり使い切った場合の上限です。今から買う人が優待を初めて受け取れるのは2028年の春なので、4.13%が実際に当てはまるのも、それ以降の見込みです。2027年12月期以降の配当は未公表で、50円が続く保証はありません。
優待の使い道にも、次の条件があります。
- 交換先は、Amazonギフトカードなど開示に挙がった品目が中心で、今後変更される可能性がある
- 招集通知に同封の案内に沿って、WEB上で選択期間内に手続きをしないと受け取れない
- 交換時の手数料や選択期間の長さは、開示に書かれていない
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配当と業績
2026年12月期は、年間配当50円に対して、会社予想の1株利益が137.81円です。ゆるふえの計算では50円÷137.81円で配当性向は約36.3%になり、利益の範囲内に収まる予想です。
直近の決算は、2026年8月14日に発表された2026年12月期の第2四半期(1〜6月)です。同時に発表された通期予想は修正されていません。
| 区分 | 売上収益 | 営業利益 | 親会社の所有者に帰属する利益 |
|---|---|---|---|
| 2025年12月期(通期実績) | 83.07億円(前期比5.2%増) | 26.49億円(同2.6%減) | 18.96億円(同8.5%減) |
| 2026年12月期の中間期(1〜6月) | 45.52億円(前年同期比17.0%増) | 14.10億円(同17.3%増) | 10.03億円(同33.0%増) |
| 2026年12月期の通期予想 | 95.72億円(前期比15.2%増) | 29.30億円(同10.6%増) | 21.47億円(同13.2%増) |
中間期の事業別では、クラウドソリューション事業の売上収益が30.44億円(前年同期比12.7%増)、セグメント利益が12.41億円(同3.1%増)でした。マーケティングソリューション事業は売上収益が15.09億円(同26.7%増)、セグメント利益が1.70億円で、前年同期は1万円の損失でした。利益の伸びの多くは、マーケティング側の黒字化によるものです。
営業利益の伸び(17.3%増)より、親会社の所有者に帰属する中間利益の伸び(33.0%増)が大きい点は、前年同期の金融費用が1億2,486万円だったのに対し、今期は1,120万円にとどまったことも影響しています。
2025年12月期は、2025年11月14日に通期予想の営業利益を29.85億円から25.23億円(15.5%減)へ下方修正していて、実績は26.49億円でした。
親会社所有者帰属持分比率(総資産のうち親会社の持分の割合)は、2025年12月末が75.3%、2026年6月末が73.7%です。2026年1〜6月には、配当金7.79億円のほかに、自己株式の取得(自社株買い)として6.06億円を支出しています。
出典: 2026年12月期第2四半期決算短信(適時開示 2026年8月14日・IRBANK)、2025年12月期決算短信(適時開示 2026年2月13日・IRBANK)、通期業績予想の修正に関するお知らせ(適時開示 2025年11月14日・IRBANK)、配当政策の基本方針の変更及び配当予想の修正に関するお知らせ(適時開示 2024年11月14日・IRBANK)
ゆるふえの評価(推し度)
ゆるふえとしては推し度: 中の判断です。
- 良い点: 優待は金額が明示されていて、使い道もAmazonギフトカードやdポイントなどから選べる。配当は2026年12月期の予想で性向36.3%と余裕がある。2026年12月期の営業利益は増える予想
- 気になる点: 今から買う人の優待の初回は2028年の春で、それまでは配当だけが頼りになる。配当だけの利回りは2.58%で、4%には届かない。交換先は今後変わる可能性がある
- 判断の分かれ目: 2028年まで持ち続ける前提なら、優待込みの上限は4.13%まで上がる。配当目当てで短期に売る場合は、優待の対象になりません
ゆるふえは、使い道を選べるデジタルギフトへの変更は読者にとって歓迎できる変更と見ていますが、1年以上の継続保有が前提で、受け取りまでに時間がかかる点は好みが分かれると見ています。
まとめ
- オロ(3983)が2026年10月16日15時30分に優待の変更を開示。2026年12月31日の名簿から、3,000円相当のQUOカードを、3,000円相当のデジタルギフトに変更。100株以上を1年以上継続保有する株主が対象
- 10月16日の終値1,937円で100株は19万3,700円。会社予想の年間配当50円で配当利回り約2.58%。優待の3,000円分を足した合計の約4.13%は、額面どおり使い切った場合の上限
- 今から買う人の優待の初回は2027年12月31日の名簿で、受け取りは2028年の春。それまでの受け取りは配当で、2026年12月期の期末配当は会社予想で25円
- 2026年12月期は売上と営業利益が増える予想で、配当性向は約36.3%
優待の価値は人によって違います。2028年まで持ち続けられるかと、配当の水準を、ご自身の予定と照らして確かめてみませんか?
出典は適時開示の一覧(IRBANK)、株探です。優待の適用条件は変更される場合がありますので、最新の内容は各社の公式情報でご確認ください。