この記事は2026年10月15日時点の情報です。
「ヒマラヤの記念優待はいつ株を持っていればもらえるの?」「今から買っても間に合うの?」と気になって、このお知らせを開いた方もいるのではないでしょうか。株主優待には株数ごとの違いや登録の手続きがあり、開示を読むだけでは自分の場合がわかりにくいところです。
2026年10月15日の15時30分、ヒマラヤ(7514・東証スタンダード)は、創業50周年を記念した株主優待の実施を決定したと開示しました。スポーツ用品の小売チェーンを運営する会社です。同じ時刻に2026年8月期の決算短信も出ています。
この記事では、開示の中身、今から買う人がいつ何を受け取れるか、10月15日の終値で見た配当利回りと、買う前に確認したい業績と配当の水準を整理します。
ヒマラヤの創業50周年記念株主優待は何が決まったの?
開示の内容
対象は2027年2月末日の株主名簿に載っている株主で、通常の株主優待に加えて記念優待が贈られます。通常優待には、ヒマラヤポイントを受け取る「ヒマラヤ株主プレミアムメンバーズ」(株主向けの会員制度)に加入している人向けと、加入していない人向けの紙面の優待券があり、記念優待もそれぞれに用意されています。
| 区分 | 対象 | 記念優待の内容 |
|---|---|---|
| 会員(ポイント) | 100株以上 | 100株以上500株未満は1,000ポイント、500株以上2,000株未満は4,000ポイント、2,000株以上5,000株未満は6,000ポイント、5,000株以上は11,000ポイント |
| 未加入(紙面) | 300株以上 | 300株以上500株未満は1,000円値引券1枚、500株以上2,000株未満は3枚、2,000株以上5,000株未満は5枚、5,000株以上は10枚 |
会員でない人は、100株以上300株未満だと紙面の記念優待がありません。ただし、開示には、この株数の人は2027年2月末日までに会員に登録すれば会員向けの記念ポイントを受け取れると書かれています。
通常優待は年2回の贈呈
通常優待の内容は、2024年1月9日の「株主優待制度の変更(拡充)に関するお知らせ」で決まった形と、今回の開示の表で変わっていません。100株以上を持つ株主に年2回(2月末日と8月31日が基準日)贈られます。
| 保有株式数 | 会員のポイント(1回あたり) | 紙面の優待券(1回あたり) |
|---|---|---|
| 100株以上500株未満 | 1,000ポイント | 1,000円値引券1枚 |
| 500株以上2,000株未満 | 3,000ポイント | 1,000円値引券3枚 |
出典: 株主優待制度の変更(拡充)に関するお知らせ(適時開示 2024年1月9日・IRBANK)、創業50周年記念株主優待実施に関するお知らせ(適時開示 2026年10月15日・IRBANK)
2,000株以上の区分は、表では省いています。
単元株数(売買の最低単位)は100株で、株探で確認しました。
今から買うと、いつ何を受け取れるの?
最初の基準日は2027年2月末
記念優待の対象日は2027年2月末日です。開示に継続保有の条件は書かれていないので、この日の名簿に載っていれば対象になります。
通常優待の8月31日の基準日は、2026年8月31日がすでに過ぎています。今から買う人にとって、通常優待も記念優待も最初の基準日は2027年2月末日です。2026年8月期の期末配当(1株13円、効力発生日2026年11月26日)も、基準日が8月31日だったため受け取れません。
2027年2月28日は日曜日で、東京証券取引所は休みです。株式の受渡しは2月26日(金)が最終日で、約定から受渡しまで2営業日かかるため、そこから2営業日さかのぼった2月24日(水)が権利付き最終日 にあたります。この日までに買い、この日の取引終了時点で持っていれば名簿に載る最終日のことです。
受け取りの時期と有効期限
| 区分 | 進呈の時期 |
|---|---|
| 会員のポイント | 2027年4月中旬の予定 |
| 紙面の優待券 | 2027年5月下旬の予定(中間配当金計算書などと同封) |
開示に書かれた記念優待の有効期限は2028年5月31日です。
会員に登録していない人が会員向けのポイントを受け取るには、基準日の2027年2月末日までに登録が要ります。2024年1月の開示では、毎年3月1日から4月上旬までは基準日の株主を確定するため新規登録を休止するとされていました。登録は基準日の前に済ませておくのが安全です。
利回りはいくらになるの?
10月15日の終値と投資額
開示は15時30分で、取引終了時刻と同じです。そのため、当日2026年10月15日の終値852円で計算します。
| 保有株数 | 購入額(852円で計算) | 位置づけ |
|---|---|---|
| 100株 | 85,200円 | 1単元。会員なら通常優待と記念優待の対象 |
| 300株 | 255,600円 | 紙面優待で記念優待の対象になる最低ライン |
| 500株 | 426,000円 | 通常優待が3,000ポイントに増える区分 |
出典: 株探 ヒマラヤ(7514) 日足(2026年10月15日の終値)
配当利回りは3.05%
2026年10月15日の決算短信で、会社は2027年8月期の年間配当を26円(中間13円・期末13円)と予想しています。この予想で計算すると、26円÷852円で配当利回りは約3.05%です。
実績は、2026年8月期が26円(中間13円・期末13円)、2025年8月期も26円(中間13円・期末13円)でした。2027年8月期の予想は、前期と同じ水準です。
出典: 2026年8月期決算短信(適時開示 2026年10月15日・IRBANK)、剰余金の配当(期末配当)に関するお知らせ(適時開示 2026年9月25日・IRBANK)
通常優待を足すと4%に届くの?
通常優待を額面どおりに使い切った場合の上限で考えます。ポイントを1ポイント1円とみなすのは開示に書かれていない前提なので、この利回りは参考です。
| 区分 | 100株 | 500株 |
|---|---|---|
| 配当(年26円) | 2,600円(3.05%) | 13,000円(3.05%) |
| 通常優待(年2回・額面どおり) | 2,000円 | 6,000円 |
| 配当と通常優待の合計(参考) | 4,600円(約5.40%) | 19,000円(約4.46%) |
ゆるふえの判断軸である配当と優待の利回り合計4%に届くために、優待に必要な価値も書いておきます。100株の購入額8万5,200円の4%は3,408円で、配当の2,600円を引くと約808円です。500株は17,040円から配当の13,000円を引いた約4,040円です。通常優待の額面は、どちらも4%に届く水準を上回ります。
ただし、この優待には使い道の制約があります。額面は「使い切った場合の上限」で、実際に受け取れる価値とは違います。
- ポイントはヒマラヤの店舗と通販サイト(ヒマラヤオンライン)で使える。値引券は2024年1月の開示で「ヒマラヤ店舗で利用可能」とされ、通販サイトで使えるとは書かれていない
- 値引券の1回あたりの利用条件(最低購入額など)は、今回の開示にも2024年1月の開示にも書かれていない
- 通常のポイントの有効期限は付与日から1年間
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記念優待は、今回の基準日(2027年2月末日)の上乗せ分です。通常優待と同じ額面どおりの計算で、今期だけの上乗せを含めると次のようになります。
| 保有株数 | 初年度の配当と通常優待(参考) | 記念優待(会員) | 記念優待を含む合計(参考) |
|---|---|---|---|
| 100株 | 4,600円 | 1,000円 | 5,600円(約6.57%) |
| 500株 | 19,000円 | 4,000円 | 23,000円(約5.40%) |
ここでの初年度は、2027年2月末と8月31日の2回の基準日を数えています。記念優待が続くかどうかは開示に書かれていないので、翌年以降の利回りには含めていません。
買う前に何を確認すればいい?
2026年8月期は純損失
利回りを見るときは、配当を出せる業績かどうかも合わせて確認したいところです。2026年10月9日に業績予想の下方修正と特別損失の計上が開示され、10月15日の決算短信で確定しました。
| 区分 | 売上高 | 営業利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|
| 2025年8月期(実績) | 604.5億円 | 2.85億円 | 0.11億円 |
| 2026年8月期(修正前の予想) | 620億円 | 4.4億円 | 3.2億円 |
| 2026年8月期(実績) | 611.0億円(前期比1.1%増) | 2.9億円(同1.7%増) | 8.6億円の損失 |
| 2027年8月期(会社予想) | 613億円(同0.3%増) | 3.0億円(同3.4%増) | 0.5億円 |
営業利益は前期を上回りましたが、修正前の予想には届きませんでした。損失の主な原因は、店舗の固定資産の減損損失(収益性が下がった資産の帳簿価額を引き下げる処理)を含む特別損失で、短信では1,162百万円と説明されています。2026年10月9日の開示では、減損損失は1,158百万円とされ、店舗の収益性の低下と、ネット通販商品の出荷を一部倉庫に集約することが理由に挙げられています。
出典: 2026年8月期決算短信(適時開示 2026年10月15日・IRBANK)、特別損失の計上および業績予想の修正並びに、中期経営計画の結果に関するお知らせ(適時開示 2026年10月9日・IRBANK)
同じ10月9日の開示では、中期経営計画の最終年度目標(経常利益5億円)が未達となり、代表取締役の月額報酬を3か月間40%、監査等委員である取締役を除くほかの取締役の月額報酬を3か月間20%減額することも発表されました。
配当の余力と財務
2027年8月期は、年間配当26円に対して、会社予想の1株利益が4.09円です。短信に記載された配当性向は635.7%で、利益を配当が大きく上回る予想です。第2四半期の累計は営業損失1億円、純損失1.6億円の予想です。
会社の利益配分の方針は、「長期にわたる安定した配当の継続」と書かれています。2026年8月期の配当26円は、純損失でも維持されました。
財務では、自己資本比率が2025年8月期の47.1%から、2026年8月期は39.7%に下がりました。長期借入金の借入による収入が6,000百万円あり、現金及び現金同等物は2025年8月期の36.9億円から62.9億円に増えています。
ゆるふえの評価(推し度)
ゆるふえとしては推し度: 中の判断です。
- 良い点: 100株(約8.5万円)から通常優待と記念優待の対象になる。配当だけで利回り3.05%。通常優待を1ポイント1円とみなし額面どおりに使い切った参考値では4%に届く。継続保有の条件が開示に書かれていない
- 気になる点: 2026年8月期は純損失で、配当が会社予想の1株利益を上回る。優待はヒマラヤの店舗と通販でしか使えない。会員への登録が必要
- 判断の分かれ目: ヒマラヤの店舗や通販でスポーツ用品をよく買う方には、優待の価値が活きる。使う予定がない方は、配当と業績を軸にした判断になる
ゆるふえは、配当を出す力に不安が残る点を重く見て、条件付きの評価にとどめています。
まとめ
- ヒマラヤ(7514)が2026年10月15日15時30分に、創業50周年記念株主優待を開示。2027年2月末日の株主に、通常優待へ上乗せして進呈。会員は100株以上でポイント追加、紙面は300株以上
- 10月15日の終値852円で100株は8万5,200円。会社予想の年間配当26円で配当利回り約3.05%。通常優待の額面を足した上限は約5.40%(参考)。記念分は別に見る
- 今から買う人の最初の基準日は2027年2月末日で、権利付き最終日は2月24日。会員への登録は基準日までに必要
- 2026年8月期は純損失8.6億円で、2027年8月期の予想は純利益0.5億円。配当26円は1株利益の予想4.09円を上回る
優待の価値は人によって違います。ヒマラヤの店舗や通販を使うかどうかと、配当の余力を、ご自身の買い物の頻度と照らして確かめてみませんか?
出典は適時開示の一覧(IRBANK)、配当金の推移(IRBANK)、決算まとめ(IRBANK)、株探です。優待の適用条件は変更される場合がありますので、最新の内容は各社の公式情報でご確認ください。