株主優待が「拡充されます」と聞いても、実際にいくら増えるのか、いつから変わるのかがすぐに分からないことは多いですよね。優待券の使い勝手が変わる場合はなおさらです。
餃子の王将を運営する王将フードサービス(証券コード9936)が2026年6月11日に、株主優待制度の拡充と電子化を開示しました。優待券の金額がおおむね1.25倍 に増え、あわせて紙の券から電子チケットに切り替わります。
この記事では、保有株数ごとにいくら増えるのか、電子化で何が変わるのか、そして拡充後の利回りがどのくらいになるのかを整理します。
いくら増えるのでしょうか
保有株数に応じて約1.25倍になります
拡充の前後を年間の金額で並べると次のとおりです。
| 保有株数 | 拡充前(年間) | 拡充後(年間) |
|---|---|---|
| 100株以上300株未満 | 4,000円分 | 5,000円分 |
| 300株以上500株未満 | 6,000円分 | 8,000円分 |
| 500株以上1,000株未満 | 8,000円分 | 10,000円分 |
| 1,000株以上2,000株未満 | 13,000円分 | 16,000円分 |
| 2,000株以上4,000株未満 | 25,000円分 | 30,000円分 |
| 4,000株以上 | 35,000円分 | 42,000円分 |
権利確定月は3月末と9月末の年2回 で、上の金額はその合計です。継続保有の条件はなく、100株から対象 になります。
適用は2026年9月末の株主からです
新しい金額が適用されるのは、2026年9月末日現在の株主名簿に記載された株主 からです。2026年3月末を基準とする分(6月発送)までは、従来どおり紙の500円券での運用となります。
つまり拡充後の優待を最初に受け取れるのは、2026年9月末の権利を取った場合になります。
電子化で何が変わるのでしょうか
500円単位から1円単位になります
これまでの優待券は500円単位でした。会計が1,200円のときに500円券を2枚使うと1,000円分にしかならず、端数の200円は現金で払うことになります。逆に3枚使うと500円分を捨てることになっていました。
電子チケットになると1円単位で使える ようになります。金額をぴったり充当できるので、券を余らせたり足りなくなったりする場面が減ります。
スマートフォンと紙の併用型です
新しい優待はスマートフォンで表示する電子チケットですが、紙との併用型として案内されています。QRコードを使って家族と分け合うこともできる 仕組みです。
複数人で食事に行くときに1枚の券をどう使うかで悩む必要がなくなる、という点は実際に使う場面で効いてきます。
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おすすめ証券口座を見る拡充後の利回りはどのくらいでしょうか
100株なら総合利回り3.90%です
2026年6月11日の終値は2,719円 です(株探調べ)。100株を購入する場合の投資額は271,900円になります。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 株価(2026年6月11日の終値) | 2,719円 |
| 最低投資額(100株) | 271,900円 |
| 1株あたり配当 | 56円 |
| 年間配当(100株) | 5,600円 |
| 配当利回り | 2.06% |
| 優待(拡充後・100株) | 年5,000円分 |
| 優待利回り | 1.84% |
| 総合利回り | 3.90% |
ゆるふえでは「配当+優待利回りで4%以上」を投資判断の目安にしています。この銘柄は拡充後で3.90%となり、目安には僅かに届かない 水準です。
拡充前は3.53%でした
拡充前の優待は100株で年4,000円分でしたので、優待利回りは1.47%、総合利回りは3.53%という計算になります。今回の拡充で0.37ポイント上がった ことになります。
4%という線を引くと届いていませんが、優待の中身を見ると評価は変わってきます。餃子の王将は全国に店舗があり、食事券の使い道に困る場面が想像しにくい優待です。使わずに終わってしまう自社製品の優待とは性格が違います。
ゆるふえとしては、この銘柄は利回りの数字だけで判断しないほうがよい タイプだと考えています。総合利回り3.90%は目安に届いていませんが、店舗が生活圏にあって普段から利用する方であれば、優待の額面がそのまま使い切れる可能性が高くなります。電子化で端数の切り捨てが消える点も、実際の受取額を押し上げる方向に働きます。
逆に近くに店舗がない方にとっては、額面どおりの価値にはなりにくい優待です。まずはご自身の生活圏に店舗があるかを確認してみてください。
まとめ
- 優待券の金額が保有株数に応じておおむね1.25倍になります。100株なら年4,000円分から年5,000円分へ増えます
- 適用は2026年9月末の株主からです。3月末基準の分までは従来どおり紙の500円券です
- 電子チケット化で1円単位で使えるようになり、QRコードで家族と分け合えるようになります
- 拡充後の総合利回りは3.90%(配当2.06%+優待1.84%)で、4%の目安には僅かに届きません
優待は額面よりも「使い切れるかどうか」で実際の価値が決まります。店舗が生活圏にあるかを起点に考えてみてください。
出典は王将フードサービス 株主優待と株探です。優待の適用条件は変更される場合がありますので、最新の内容は公式情報でご確認ください。