配当利回り9%超え——銀行預金の金利が0.1%にも満たない時代に、信じられないような数字です。この利回りを出しているのが、米国のアレス・キャピタル(ティッカー:ARCC)という企業。

「何か裏があるのでは?」と思うのは当然です。この記事では、アレス・キャピタルが超高配当を実現できる仕組みと、知っておくべきリスクを紹介します。


なぜ9%も配当が出せるのか?BDCという仕組みとは

アレス・キャピタルはBDC(Business Development Company・中堅企業向け投資会社)と呼ばれる特殊な業態の企業です。

BDCのビジネスモデル

BDCは、銀行から融資を受けにくい中堅企業に資金を貸し付け、その利息で利益を得るビジネスモデルです。銀行よりも高い金利で融資を行うため、利幅が大きくなります。いわば「中堅企業専門の貸金業」のような存在です。

利益の90%以上を配当する税制ルール

BDCには、利益の90%以上を配当として株主に還元すれば法人税が免除されるという税制上の優遇があります。このルールがあるため、BDCは利益のほとんどを配当に回さざるを得ず、結果として利回りが極端に高くなるのです。

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アレス・キャピタルの強みとは?

BDCは複数存在しますが、その中でもアレス・キャピタルは業界最大手として知られています。

業界最大の運用資産

アレス・キャピタルの運用資産は約250億ドル超(出典:Ares Capital Corporation 2024 Annual Report)と、BDC業界で最大規模です。規模が大きいということは、融資先を分散できるため、1社の倒産による影響を抑えやすいというメリットがあります。

親会社アレス・マネジメントの信頼性

アレス・キャピタルの運用は、アレス・マネジメント(全世界で約4,000億ドルを運用する大手資産運用会社)が担っています。個人投資家では接触できないレベルの企業分析力と融資ノウハウが、安定した配当を支えているのです。


アレス・キャピタルのリスクを正しく理解しよう

超高配当の裏側には、当然ながらリスクもあります。

景気後退に敏感

BDCの融資先は中堅企業が中心です。景気が悪化すると融資先の倒産リスクが高まり、貸し倒れが増える可能性があります。リーマンショック時にはBDC全体の株価が大きく下落した実績があり、景気に敏感な攻めの株であることを認識しておく必要があります。

金利環境の影響

BDCは変動金利で融資を行うことが多いため、金利上昇時には利息収入が増えるメリットがある一方、金利低下時には収益が減少する可能性があります。

ゆるふえとしてのスタンス

ゆるふえとしては、アレス・キャピタルをポートフォリオの「スパイス」として少額で持つことを提案しています。インデックスファンドで土台を作り、安定配当株で基盤を固めた上で、ポートフォリオの5〜10%程度をアレス・キャピタルのような超高配当銘柄に振り向ける形です。これなら配当収入のブーストを得ながら、リスクも限定的に抑えられます。


まとめ

  • アレス・キャピタル(ARCC)はBDC業界最大手で、利回り9%超えの超高配当銘柄
  • 利益の90%以上を配当する税制ルールが超高配当の仕組み
  • 景気後退に敏感なリスクを理解し、ポートフォリオのスパイスとして少額で活用する

リスクを理解した上で、超高配当の破壊力を体感してみてください。